お猿の戯言 homosapiensaru's babble


2012年11月30日[金] 秋田寛氏のお別れの会

グラフィック社から刊行される<br>秋田寛氏の作品集をいただきました
グラフィック社から刊行される
秋田寛氏の作品集をいただきました
パーティの帰りにいただいた氏のポスター作品集です
パーティの帰りにいただいた氏のポスター作品集です


今月の半ば、イラストレーターであり、多摩美術大学の教授でもある秋山孝氏の還暦を祝う会があった。秋山氏もいろいろあって還暦というゲートをくぐられたと感じる。氏を前にしていろいろなお話しを伺っていると感慨深いものを感じた。

そして今日、53歳という若さで逝去されたアートディレクター・グラフィックデザイナーであり、東京造形大学のデザイン学科主任教授でもあった秋田寛氏のお別れの会が、青山葬祭場で行われた。大勢の弔問客が早すぎる死を痛惜に感じているようだった。

同世代のこうした明暗を分けるような出来事が、これから先の生き方を喝破する。背筋をぴんっと伸ばし、ひとつひとつを大事に生きて行こうと心に刻む。

生きるということの幸せとは、永生きをすることではない。どんな生き方をするかということにあるのだと思う。その生き方が幸せを呼んだり遠のかせたりする。
自分は、95歳くらいまで生きそうだ。それは、長寿という祝いごとというよりは、人間として全うするのにそれくらいの時間を必要とするということだ。決して喜ぶべきことではない。

謙遜でも何でもなく、この歳になっても人に誇れるようなことが情けないほど何一つできていないと痛切に感じる。それはすべて自分の所為であるということが分かっているから、何かに、誰かの所為だと当たることはしない。それこそが最も恥ずかしいことだ。真面目にというとちょっと言葉が違うが自分を裏切らず後悔しないように生きねばと、今日改めて自分に言い聞かせた。




2012年11月27日[火] 今年は、旧友との絆を暖めあう年だなぁ

12月3日[月]まで<br>池袋西武百貨店で展覧会を開催中!
12月3日[月]まで
池袋西武百貨店で展覧会を開催中!



京都の老舗の扇子店に努めていた友人が最近になって辞め、和装小物を扱っている加藤萬という会社に転職した。

そやつは、なんだか他人とは思えない風貌の男で、和製エディ・マーフィーと私はからかっているが、「弟です」と紹介したら誰もが「あら、ほんまやなぁ」と、信じないけど笑ってくれはるのがうれしいような迷惑なようなそんな存在です。前世からの因縁が恐らくあるんでしょうねぇ。彼とも、もうかれこれ20年以上つきあっている。

先日、新しいプロジェクトを立ち上げるから協力をしてくれと電話があり、弟の頼みならしゃあないなぁということで参加することになった。
今日そのメンバーにぜひ入っていただきたいということで、一緒にひびのこづえ氏を訪ねることになった。

こづえちゃんは、大学のひとつ後輩で昔から知っているが、最近はご無沙汰している。改めて仕事で会うのはどうにも魂の居場所がなくて困る。どういう顔をして今、こづえちゃんと向き合っているのだろう?

ドタバタな展開には案の定なったが、彼女も参加してくれることになってほっとした。
このプロジェクトは、もう一人インテリアデザイナーの小泉誠氏も関わる。面白くなりそうだ。

こづえちゃんのアトリエを後にして、品川へ出て一献傾けることになった。彼は、「祝い酒や〜!」と興奮している。芋焼酎のお湯割りと肴(とり皮とぼんぢり、サイコ〜)を堪能して大いに語って別れた。

また、楽しいひと時に感謝!がんばろ〜!




2012年11月25日[日] 谷研OB・OGとおでんの会

人からいただいた画像ですが<br>アップしちゃいます
人からいただいた画像ですが
アップしちゃいます



実家へ帰ることになった卒業生を送る会をと
10名ほどがオシャレアトリエへ会しておでんパーティと洒落込んだ。
おでんじゃぁお洒落ではあるまいか。
まぁ、とにかくわいわいと楽しかった。

送られる彼女は、画廊もついて、画家としていい仕事をしている。
どこへ行ってもみんな変わらずつながってますよ〜。
制作を続けている限りね。ここに集まる輩はそこはみんなだいじょうぶ!

いやぁ、ほんとうに笑った、笑った、楽しかった!




2012年11月24日[土] 文庫の見本が届く

「道元入門」角田泰隆/著<br>角川学芸出版 ¥743
「道元入門」角田泰隆/著
角川学芸出版 ¥743



手がけた文庫が届く。
角川学芸出版/角川ソフィア文庫の「道元入門」(角田泰隆/著)だ。
角川学芸出版からはよく装幀のお仕事をいただく。感謝ぁ〜。

地に脚がついた内容のものが多く、しっかりした世界感があって、装幀をしていても気分がいい。
堅くなりがちな世界だからこそ、そこをどう柔らかく見せていくかということへのチャレンジが面白い。




2012年11月22日[木] お祝い

鈴木信太郎氏の原画だ
鈴木信太郎氏の原画だ
現在の包装紙だ
現在の包装紙だ



アニメーション作家古川タク氏が旭日小綬章を受章された。
ポルトガルチームは早速お祝いをということで、西荻窪のこけし屋へ参集した。
タクさんご夫妻にはサプライズということでお集まりいただいた。

こけし屋は初めて行ったが、素敵な処だった。食事も美味しくってびっくり!
西荻窪自体初めて降りたのだがなかなかいい街そうだ。

こけし屋はその昔、松本清張氏が午後のお店が暇な時間に原稿を書いていた場所だそうで、古くから西荻窪近辺の文化人に支持されているようだ。
洋菓子も評判がいいそうで、中でもケーキが自慢のようだ。

レジの上にはこけしが飾られていた。百体近くあるだろうか。その中に真っ黒なこけしが数体いてちょっと不気味だった。
パッケージや包装紙は洋画家の鈴木信太郎氏が手がけている。なんとも素朴でいい味を醸し出している。

タクさんの奥さまとは、この春と秋にウィーンとポルトガルへご一緒している。賑やかで楽しく素敵な方だ。この夜もとても楽しく時間が過ぎた。

タクさん、改めまして「おめでとうございま〜す!」



タクさん、ファティマ返しは5月13日だそうですよ〜





2012年11月21日[水] 呑み

北野敏一の染付けによる食器
北野敏一の染付けによる食器



友人の陶芸家と呑む。
もう彼とは四半世紀のおつきあい。
最近になってますます酒の席が楽しい。
歳を重ねるって素敵だ。

展示会を開催中のため、金沢から上京している。
その都度、会って呑み交わし、馬鹿話をする。
いい時間だな。




2012年11月19日[月] リクルートの年末展の詳細が決定!



リクルートが毎年この季節に年末チャリティ用の展覧会を開きます。
今年はクリエーターたちのアロハシャツによる競演です。


CREATION Project 2013「EAST ALOHA」

2012年11月27日[火]〜12月21日[金]
リクルート・クリエーションギャラリーG8 & ガーディアン・ガーデン

11:00〜19:00 日曜・祝日休館 入場無料


ちょっと色がうまく出ず、大人しくなってしまった印象がありますが、可愛いモチーフのアロハシャツを出展します。観て、よろしければ全国の恵まれない子どもたちのためにご購入など考えていただけるとうれしいです。この展覧会の売上金をユニセフへ募金します。よろしくお願いしま〜す。




2012年11月5日[月] 元TAの吉田美穂子の初個展!

個展のDMです
個展のDMです
イラストレーターの大御所のお二人<br>左が灘本唯人氏<br>右が若尾真一郎氏
イラストレーターの大御所のお二人
左が灘本唯人氏
右が若尾真一郎氏



長年私のTA(ティーチング・アシスタント)を努めてくれた吉田美穂子(東京工芸大学デザイン学科谷口研究室第一期生でもある)が北青山のギャラリーハウスMAYAで初個展!ということで、オープニングに出かけた。
この日、彼女の誕生日ということもあり、小振りながらもビッグなプレゼントを贈った。
アナログ推奨計画実施…ふっふっふっ。

彼女はほんとうにしっかりよくアシストしてくれました。自分の器をよく心得ているのでイラストレーターになった今もしっかり、じっくり確かに歩を進めている。

ギャラリーの雰囲気は、彼女の緊張と一緒に相当の力の入れ用を感じさせるものになっていた。新作にこれまでにない空気感を感じストーリー性もあって絵本の世界への突入を期待する。この個展を機に更にいい仕事をしていただきたいと切に願っている。

学長やらイラストレーターの重鎮やらも駆けつけて、二次会も賑やかに幕を閉じた。

がんばれよ〜!よしだぁ〜!




2012年11月2日[金] 谷研3年生の展示の設営でしたぁ



来週の5日[月]〜17日[土]までイラストレーション谷口研究室の3年生の作品を大学内のラウンジ&ギャラリーに展示する。

10名近くの学生が手伝い、無事に設営を終える。

展覧会を開催し、そこに作品を展示するということの意味以上に、こうした準備に携わるということがどれだけ勉強になるか、体験したものだけが得をする。

夜も更け、腹も減ったのでみんなで一杯引っ掛けながら、夕餉を楽しんで帰った。

なかなかいい展示になったとあたしゃぁ思う。