お猿の戯言 homosapiensaru's babble


2012年10月27日[土] 帰国、そしてなぜか写真のこと



朝8:30、無事に帰国。
今回のリスボンでの交流はこれまでで一番自然でよかったと自分だけかもしれないが感じた。

帰国早々、午後には横浜で親戚の結婚式。
今月末締切の仕事もいくつか待っている。
大変だが、だからこそ燃える〜。

この3月だったか携帯電話をi-Phoneにした。
それからよく写真を撮るようになった。i-Phoneはなかなかよく撮れる。
先日も中野坂上から自分の研究室へたどり着くまで、
道端の植物に小宇宙を見い出して激写していた。
地面を舐めるようにしている50を過ぎたおっさんが道端にいたら相当怪しいが、
そんな世間の視線なんてなんのその!
写そうとするものは何でもないものだが、記録をするというよりは、
写真を撮ろうとしているという意識で被写体と向き合っている。

絵は誰でも描けるが、「絵になる」とか「絵にする」という言葉がある。
絵が描ければ何でもいいのではなく、やはり絵になる・する必要がある。
そんな訓練も兼ねて写真を日常的に撮ることにしている…っていうよりも、
i-Phoneを持ってから、GR-IIIで撮ることよりも楽だから、
写真を撮ることを楽しんでいるというのが正直なところか?
そんな最近の日常の中で、「写真になる・する」ということを意識して撮るようにしている。
…と言ったってそうやすやすと写真になんかならないんだねぇ、これが。
一筋縄ではいかないむずかしさがあるからこそ燃える〜。
















2012年10月26日[金] 休憩



いよいよ出発の日、少し散歩をしたら疲れてしまったので、パリジャンを気取ってカフェで休憩。
ギャルソンが「ムッシュ」と声をかけてくる。いい感じ。





2012年10月25日[木] 自由行動



パリでの自由時間に、一人、パリ市立近代美術館へ向かった。
セーヌ川側から上がっていくと四角い池があり、そこに映り込んでいる風景にインスピレーション。

マティスやボナールの素敵な作品と出会えた。また、地下にあるボルタンスキーの作品にも触れることができた。
ここのミュージアムショップで探し物があったが、無事に出会うことができた。

この旅では、オランジェリー美術館のモネの睡蓮の間をようやく拝むことができた。
出張の疲れも何もかも飛んで大満足!






2012年10月24日[水] ひとりめし

右上:ツナ 中央:オイルサーディン<br>そしてバケットだ
右上:ツナ 中央:オイルサーディン
そしてバケットだ



消化しきれなかった日本での仕事を片づけるべく、ひとりホテルに籠り、福砂屋(長崎のカステラ屋の雑誌広告のイラストレーション)の仕事を悲しいかなする。

みんなはランチを食べに出かけたのに、自分はこんな物を近所の店で買ってきて凌いだ。しかし、オイルサーディンは旨かったなぁ。結構、満足!


最低限の絵具(三原色+黒+白)とアルシュのブロック、そして筆を三本とスキャナーを持参してきた。
ようやく完成させ、ネット上から日本へ送信。どこでだって仕事ができる。


この仕事は、家庭画報1月号に掲載される。




2012年10月22〜23日[月・火] IADEでワークショップ



二日間に渡るクリエイティブ大学との交流。
今回は、イラストレーション系のワークショップとして「紙しばい」を用意してきた。
紙しばいは日本のオリジナルの文化だ。それがどういうものか、クリエイティブ大学のジョアン先生に日本の昔話「おだんごころころ」を、まずは演じていただいた。
日本人が演じるより西洋人が演じる方がアクションが強くっていい。

その後、用意した「ネズミの嫁入り」を学生たちに制作していただいた。
日本的なことに囚われなくていいということにしたので、彼らはのびのびと制作に励んでくれた。とても面白い紙しばいが、八つできた。

最後に学生たちに実際に演じてもらい、全員で楽しんだ。

ジョアン先生は、ポルトガルではマペット人形劇が主流だといって、ご自分の子どもたちに向けて創作したそれ用の舞台を家からわざわざ持参し見せてくれた。
裏が引き出しになっていて、その中にはIKEAの指人形が入っていてそれがまた可愛かった。


ジョアン先生にポルトガル語で<br>演じていただいた
ジョアン先生にポルトガル語で
演じていただいた
みんなで相談して決めていく
みんなで相談して決めていく
このチームはそれぞれが個性的だった
このチームはそれぞれが個性的だった

遅れて参加したがテキパキと進行して<br>悠々と間に合った<br><br>
遅れて参加したがテキパキと進行して
悠々と間に合った

みんなで演じてもらった
みんなで演じてもらった
ジョアン先生自作のステージだ!
ジョアン先生自作のステージだ!


2012年10月19日[金] IADEへ打合せ後、ポルトへ



一年ぶりのIADEだ。
ジョアン先生たちと今回のワークショップについての打合せをする。
変わらずいい人たちで気持ちがハッピーになる。

その後、列車でポルトへ移動。
大久保先生と大学の在り方について堅く語り合う。

ポルトの夜景を楽しみ、うさぎとタコを食い散らかして、ポートワインで締めくくる。
そしてバタンキュ〜。

何度来ても風景も食事も飽きない。不思議だ。


早朝、ホテルの窓から


2012年10月18日[木] 何度目だろう?



何度目だろう。
またポルトガルにいる。
丸一日かかって、ようやく到着。

リスボンの常宿で虫の息だ。
限界だ、おやすみなさい。





2012年10月12日[金] 風呂敷の校正が届く



年末から年始に掛けて開催される風呂敷展に展示される風呂敷の校正が届いた。
部分的に見ると異なる表情になるようにデザインしてみた。
包まれる物によって、包み方によって見え方が色々になったらいいなぁと考えた。
一枚の絵として見るとどうだろうなぁ?…ということで部分的にアップしてみようと思う。


さて、広げるとどうなることか…?
さて、広げるとどうなることか…?
北海道教育大学のキャンパスにて<br>結局こういう景色が好きなんだなぁ
北海道教育大学のキャンパスにて
結局こういう景色が好きなんだなぁ




2012年10月11日[木] 献本

「自殺の国」柳 美里/著 河出書房新社
「自殺の国」柳 美里/著 河出書房新社



作家の柳 美里さんから久しぶりに本が届いた。
柳さんの本をいくつか装幀させていただいたご縁でこうして今でも献本していただいている。ありがたいことだ。

二年半ぶりの小説だそうだ。
「山手線内回り」という著書が送られてきたのはもう二年半前のことなんだと改めて時の経過の早さに驚く。
自分はその間に作品と言えるべきものを制作したろうかと空を見つめてしまった。

常に自分の周囲を取り巻く半透明のもやもやは、やる気もどきだったか!とならぬよう鞭を打つ。しかし、気がついたら無恥を打ち続けていたということにならぬよう、ならぬよう。




2012年10月5日[金] 打ち上げ



「桜小僧」の著者、ヒキタクニオ氏と出版を祝うプチ打ち上げを。
編集者と三人で代々木のオイスターバーへ。牡蠣を鱈腹食って、日本酒を煽る。
お店の賄いさんが美人で、鼻の下を伸ばしていると、ヒキタは絶妙なタイミングで、「美人だねぇ」と声をかける。一言では終わらずぐいぐいと言葉で攻める。さすが小説家やねぇ。
まぁ、小説家というよりはヒキタの質だとは思うが(笑)、少々見習わなきゃあかんなぁと、口説きのテクニックに感心している自分が情けない(苦笑)。

代々木から歌舞伎町へ移動して、ゴールデン街へ。
編集の兼田さんが面白い。笑かす訳じゃないが、生真面目さがなんだか憎めない。
みんなにいじられている。その受け答えが決してもう若くはないのに、若造的糞真面目さで笑っちゃうのだ。
いやはや楽しかった。

久しぶりに呑み疲れたぁ〜。

次の小説の装幀の仕事をしっかりゲットして帰路へ。おいちゃん、ちゃんと営業してはる。




2012年10月4日[木] 仕事

A:ブレーン11月号/宣伝会議/雑誌
A:ブレーン11月号/宣伝会議/雑誌
B:VALUES/クレジットカード会報誌
B:VALUES/クレジットカード会報誌



最近、こんな仕事をしました。
見本誌が届きました。


A:宣伝会議から出ている広告系雑誌「ブレーン」11月号 p.116〜117
モノクロページの「デザインの見方」という連載ページに登場しています。
尊敬するグラフィックデザイナー佐藤晃一氏がデザインしたジャズギタリストの
渡辺香津美のレコードジャケットについて語っています。


B:クレジットカード会社のプレミアム会員向け会報誌の表紙。
今年からのレギュラーです。
自分はもう一案の方が好きだったが最終的にクライアントはこちらを選択した。




2012年10月1日[月] 台風の上の空



奇しくも、北海道からの帰京が台風と重なる。
普通に飛んだが、上空は怪しかった。