お猿の戯言 homosapiensaru's babble


2012年6月30日[土] 進学相談会で



今、文庫の解説を頼まれ執筆中だ…と書くと聞こえがいいが七転八倒ゼイゼイ言いながら奮闘中というところか。
解説をするのはやんちゃな高校生の話。

久しぶりに、大学の巡業。
山梨の甲府で行われた進学相談会に出席した。
高校生何人かと話しをした。ほとんどが高校1年生で、そんな時から絵を仕事にしたいという。

BECKという漫画を最近になって読んだが、これも主人公コユキが高校生だ。
自分は高校時代になんて二度と戻りたくはないが、振り返ると人生の方向はそこで出会った友人たちが決めてくれた
といっても過言じゃなかったなと気がつく。
やはり大事な時期だったんだと今更ながら感じた次第。





2012年6月29日[金] 試写会

チラシです
チラシです



料理家・作家の辰巳芳子さんのドキュメンタリー映画「天のしずく」の試写会が今日、汐留の電通本社の14Fの試写室で催された。監督は河邑厚徳氏。一般には11月に上映される。


映画製作の協賛を募るポスターおよびチラシ用のビジュアルを手がけた。
辰巳芳子さんのいのちのスープをどう表現するかに悩んだ。


河邑監督がNHKエンタープライズ出身ということもあってか、全体に教育テレビ的な雰囲気で、それが自分にとってはよかった。イメージやファンタジーといった内容よりもこういう方向の作品が好きかもしれない。
震災があって上映が遅れたが、その分余計に意義深くなった。

ぜひ多くの人に観ていただきたい内容だ。


映画を観ながら、自分もこれまで絵を通して観てきたこと、感じてきたことを学生にきちんと伝えなくてはいけないと思った。




2012年6月24日[日] シャガール展

©Marc Chagall「クロエの接吻」
©Marc Chagall「クロエの接吻」



にわかにシャガールの画風が気になって観に行く。
人をどう描くか?といったところがシャガールを観るポイントだ。特に顔だ。
この展覧会自体はあまり評価はできないものだった。
リトグラフはまぁいいとして、油画の作品はイマイチのものが多かった。
といってもシャガール本人の作品ではあるのだが、シャガールの中でも二流・三流のものが並んでいる感じだった。
まぁ、ちょっと残念ながらしっかりカタログを買ったりして矛盾を抱えて会場を後にした。




2012年6月23日[土] 蚊ではなく、蛾でした!

ヤマアジサイの一種
ヤマアジサイの一種
ホタルブクロだ。<br>数年前にこの存在に気がついたときは、<br>2〜3株あるだけだったのが、<br>今年は密集していて驚いた。
ホタルブクロだ。
数年前にこの存在に気がついたときは、
2〜3株あるだけだったのが、
今年は密集していて驚いた。



昨日、トイレの壁に張り付いていた昆虫は、やはり蛾の仲間だった。
トリバガという種類だ。
ググって画像検索したら、もの凄い数のトリバガがそこにいて驚いた。
みんなキレイに写真に収めている。
トリバガを珍しいと思って思わず撮っているのだろうか?
こんなにもトリバガがアップされているのを間近にしてちょっとびっくりした。
今やだれもがカメラマンなんだなぁ。

そういう自分も、面白いと感じるものがあればすぐに写真を撮ろうとする一人だ。
ただ、ちっともいい写真は撮れないが。

この季節になると勤務する大学の厚木キャンパス内のそこかしこにいろんな花が咲く。
先日も休み時間になんとなく建物と建物の間にある植物たちを眺めていたが、一歩踏み込むとその種類は豊富で驚く。
へ〜とかほ〜とかうゎ〜とかつぶやきながらiPhoneで撮りまくっていた。

写真に収めたくなる心理を考えたら、そこには大なりプチなり感動がある訳だから、こうして大勢の方が簡単に撮影をすることができるということはいいことだ。
ただ記録することからそこにさらに美意識が必要とされてくればますます面白くなる。

そういことによって、美を追求するプロたちはボトムが上がってしまうから美のクオリティもますますアップすることになる。これまで以上にプロの仕事は厳しくなるだろう。
その分、世界全体の文化のレベルが向上していったら面白い。




2012年6月22日[金] トイレで



映画などでエイリアンをよく昆虫の容姿を使って表現しているが、あれは生物学的に何か根拠があるのだろうか。
トイレが終わってひょっと左の壁に眼をやると蚊が留っている。
蚊にしては大きいし、放射能を浴びて変化したゴジラの様でなんだか恐ろしく凶暴な感じだ。
なんだろう?また、蛾だったりして?

それにしても、面白いなぁ自然の造形は。よくデザインされてるよなぁ。
ず〜っと見ててもほんと飽きないよなぁ。
いやぁ素晴らしい、素晴らしい!

しかし、我々人間も含めて宇宙のこの形は何者がデザインしたのだろう。
そして、生死のシステムをどのように与えていったのだろう。





2012年6月16日[土] 第7回グラフィック「1_WALL」展のファイナリストが決定!




昨年春、卒業した大河原健太郎が、リクルート主催の第5回グラフィック「1_WALL」展のファイナリストに選ばれガーディアン・ガーデンに作品が展示された。公開審査会に顔を出し、賞の行方をはらはらしながら見守っていたが、惜しくもグランプリに輝くことはできなかった。しかし、健太郎よ、なかなか健闘したぞょ。

最近、第7回の審査が終わったそうだ。これにエントリーした大河原の同級生の遠藤ゆりこから連絡があり、一次審査を通過したもののファイナリストには残らなかったが菊池敦己奨励賞をいただいたということだ。この賞はファイナリストには選ばれなかったが、審査員が印象に残った者に対し、励ましの意味を込め与えられる賞だそうだ。

「1_WALL」展の前進である「ひとつぼ展」の時代から数えると東京工芸大学のかなりの教え子たちが二次審査を通過しファイナリストになっている。

上田風子(第16回)、ケッソクヒデキ(第17回)、山田ゆりか(第21回)、岩松翔太(第24回)、米窪雄介(第24回)、遠藤拓人(第25回)、山下浩介(第27回)、馬込博明(第29回)、片岡紗貴子(第29回)

グランプリに輝いた者がまだいないのが残念だが、まずまずの成績ではないか?

一次審査通過というのは自分の知っている限りでは他に2人いる。一昨年卒業した伊藤彩とやはり昨年春に卒業した助川枝里紗だ。

このコンペでグランプリをとっても仕事にならないというジンクスもあるらしいが、ぜひともグランプリに輝いていただきたいと私は思う。さぁ、どんどん先輩たちに続けぇ〜!追いつけぇ〜!追い越せぇ〜!




2012年6月10日[日] てくてくと歩いていたら…。



こんなものを発見!
調べたら、ビロウドハマキという蛾で、今まさに交尾中。




2012年6月9日[土] セザンヌ

首吊りの家、 <br>オーヴェール=シュル=オワーズ <br> 1873年 油彩、カンヴァス <br>55.0×66.0cm  オルセー美術館
首吊りの家、
オーヴェール=シュル=オワーズ
1873年 油彩、カンヴァス
55.0×66.0cm  オルセー美術館
サント=ヴィクトワール山<br>1886-87年 油彩、カンヴァス<br>59.7×72.4cm<br>フィリップス・コレクション
サント=ヴィクトワール山
1886-87年 油彩、カンヴァス
59.7×72.4cm
フィリップス・コレクション
青い花瓶<br>1889-90年<br>油彩、カンヴァス 61.0×50.0cm<br>オルセー美術館
青い花瓶
1889-90年
油彩、カンヴァス 61.0×50.0cm
オルセー美術館



セザンヌ展をようやく観る。
まぁ、いいかなと思っていたが国立新美術館が5周年ということで力が入っているようだし、近代絵画の父と呼ばれているセザンヌの作品90点を間近にすることもなかなかあるまいと出かけることにした。

入場券を求める客が列をなしている。
生憎の雨の中、傘をさして並ぶ。思ったほど時間はかからなかったが、展覧会のチケットを並んで買うというのは初めてのことだった。

想像通り、中もごった返していたが、代表作や気になる作品をさくさくと観て行った。
学生の頃は勉強のため、気にしていたが今では相当意識は離れている作家の一人だ。

やはり、風景と静物がいい。
中でももっとサント=ヴィクトワール山の絵があればよかったのにと思う。

絵具のつきを見たり、余白を残した作品やその過程の伺えるものや自然を目の前にして描いている絵が抽象化されていく絵を眼の当たりにして、画家のそれぞれの絵における意識を探るのが面白かった。

セザンヌが絵を描き始めた頃には、写真術が一般的になっていただろうが、それでも肖像画を描くということの意味を聞いてみたいと思った。1840年代には肖像写真の流行が起こったそうだから。
明治になって日本に写真術が入ってきたことで浮世絵は廃れていった。

セザンヌに直接聞かずともまぁわかるのだが、今日もまた絵具というものの不思議に触れたということか。



ブリジストン美術館で7月14日から始まる「ドビュッシー展」は面白そうだ。
最近そそられている展覧会は、日本橋髙島屋のシャガール、神奈川県立近代美術館葉山館の松本竣介、横須賀美術館の国吉康雄だ。




2012年6月7日[木] ヒキガエル



終電の帰り道、いつもの裏通りの切り通しのところでヒキガエル発見!
毎年ここで出会すのだが、今年初めての遭遇。
こんなに涼しいのに外へ出て来て何をしているのだろう?




2012年6月4日[月] 何かに守られたいのか?



シェルターのようなもやもやとした形状の中に猿がいる。
今年になって、このイメージがよく飛来する。
自分を何かから守ろうとしているのか?
何かから逃げ出そうともがいているのか?





2012年6月3日[日] 本日個展終了します。



イラストレーターの音部訓子さんが個展の初めにいらしてくださった。

二件目のお店で「そうそう、谷口さんって作家のほら、あの人に似てるのよ。横顔の写真がそっくりなの。」と音部さん。
その作家とは、俳人であり、歌人であり、国語学研究家であった正岡子規のことだった。
確かに言わんとすることはよ〜くわかる。

もう少し若い頃に言われたそっくりさんは、源 頼朝。
本人が思うには、この二人を足して70%(ん?80%?もっと?)ほど正岡子規の方に寄った感じかなぁというところですが、いかがでしょうか。

実は、一番言われたてきたそっくりさんは、昭和天皇だ。


源 頼朝
源 頼朝
正岡子規
正岡子規
昭和天皇
昭和天皇


2012年6月2日[土] 個展も今日、明日で終了です!

©hiroki taniguchi 2012<br>PRIMARY FLOWER SERIES
©hiroki taniguchi 2012
PRIMARY FLOWER SERIES



スペースプリズムでの個展もいよいよ明日、日曜日で終わりです。
あっという間ですねぇ。

ギャラリーのURLを記載しておきます。
名古屋方面の方、名古屋方面へお出かけの方、よろしくです!

 → http://spaceprism.com/exhibition.html




2012年6月1日[金] お知らせです



この春卒業した大地咲穂が個展を開催中!

4月に紹介した毛塚隼人と同期です。
がんばれ〜!
…………………………………………………

Sakiho Oochi illustrations

ガーリー. ファンタジー. ドリーミーな
想像や願いと思いを詰め込んだ世界を
おんなのこを通して絵にしています。

@ARTON Gallery
2012.5.20 (sun) - 6.10 (sun)
12:00 - 21:00


ARTON Gallery
〒150-0042 東京都渋谷区 宇田川町29-8 2F
Phone : 050-5539-6625
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