お猿の戯言 homosapiensaru's babble


2012年12月29日[土] 最後の仕事と年賀状

この石蕗(ツワブキ)<br>ず〜っと花をつけてる
この石蕗(ツワブキ)
ず〜っと花をつけてる



年を越す仕事はいくつかあるが、年内にどうしてもやっておかねばならないものがある。こういうものに限って、自分にとってもやりがいのあるものなのだ。
好きなものを取って置くタイプだから、こうしてしわ寄せみたいになってしまうが年末年始にかけて楽しもう。まぁ、自虐的なところはあるが決してMではない。

もうひとつ年賀状がいつもぎりぎりになってしまう。元旦に届けることなんか一度だってあったか?というくらいだめだ。
一度、かなり早く作ったことがあったが、そういうときに限って身内に不幸があり、その賀状は無駄になった。自分の為体(ていたらく)が不幸を招いたのではないかとぞっとしたことがある。

今、仕事をやりながら賀状をプリントしている。
毎年、こういう感じが自分の年末だなぁと感じながら。




2012年12月26日[水] 紅葉



今年は、紅葉が見事だ。
野山に行かなくとも身近なところでとても素敵な紅葉を愛でることができる。
はまるとバシャバシャ撮影していて、駅までたどり着くのにいつもの何倍もの時間がかかったりしている。つくづく自然は凄いと思う。こういった素晴らしいものを散りばめてくれる存在があるということ、ほんとうに感謝です。ありがたいです。





2012年12月23日[日] 横浜赤レンガ倉庫へ



玉川大学の先生が中心となって活動されているデザインの展覧会「ASIA NETWORK BEYOND DESIGN(ANBD)」を観に、会場である横浜の赤レンガ倉庫へ行く。台湾、中国、韓国、日本の四カ国が参加している。アンデパンダン形式となっているが、コンペティションの様相もあり、私は今回その審査に携わった。
18日がオープニングだったが、その日急用ができ、その後熱を出して寝込んでしまったので、ぎりぎりの観覧となってしまった。

主催者の二人と閉場後、呑みに行くことに(ひとりは大学の同級生。クラスで一番仲のよかった奴だ。最初に出会ったのは、お互いなんと18歳だよ!?)。会場周辺はひどく混雑をしているので、ちょっと歩いてBANK ARTへ向かった。丁度、川俣正展を開催中だし、観たかったので一石二鳥だ。

川俣氏のインスタレーションはよかった。ポエムだなぁ。良質の現代美術は詩であるといつも思う。

BANK ARTのカフェで食事をし(グリーンカレーが旨い!しかも安い!)、その後、建物の外に在る、知る人ぞ知るBUS BARへ行ってみる。夜の8時くらいから開店するらしいが、いつやっているのかわからないらしい。BANK ARTの人に聞くと、明かりが灯いていたらやってるんだと思いますよ…とかなりアバウト。半信半疑覗いてみると、うっすらと照明が点されている。やってる!中に入ると、これが凄い!こんな素敵なバーがあったんだねぇ。大人の猫バスっていう感じだ。いいねぇ。ここに棲みたいなぁと何度も同級生に訴えていたっけ。ほんとに素敵です。マスターも素敵!海に映る夜景に酔いしれながら、ぼくらの話も静かにときめいて、至福のときが過ぎて行く。こういう時間が最近は一番愛おしいなぁ。

ANBDの会場に入る前に横浜美術館の「はじまりは国芳」展にも触れることができ、今日一日がなんと充実した素晴らしいものであったか…。感謝ぁ〜、感謝ぁ〜である。






2012年12月22日[土] 銅版画



悶々というか、突破できないというか、手が動かないというか、頭が働かないというか、気持ちが踊らないというか、とにかくどうしたらいいかわからない銅版画であったが、今日、ぽつぽつと考えてきたことを順を追うように形にしようと試みてみたら、少ぉ〜し見えたものが在ったので、この手応えをどんどん押し進めていこうと思う。
そうした途端に、ビジュアルがばぁ〜っと飛来してくるから面白い。





2012年12月21日[金] 病院へ

1年生の授業中、学生に混ざって<br>その日のテーマに挑戦!
1年生の授業中、学生に混ざって
その日のテーマに挑戦!
テーマは、<br>「自分をキャラクター化する」だ。
テーマは、
「自分をキャラクター化する」だ。



11月の頭くらいからだろうか少しずつ咳が出始めた。気にはしていたものの放置していたら、今週の水曜日に突然ひっきりなしに咳き込むようになってしまった。自宅へ戻る頃にはぼ〜っとしてきたので、家に帰るや、熱い風呂を浴びて寝てしまった。それにしても咳が酷過ぎだぞ。

翌日木曜日、これだけの睡眠時間なら目覚めとともにすっきりと思いきや、熱が出て起き上がれない。初めに大学の事務へ電話を入れ、センター試験の監督者の説明会をすっ飛ばす。次に大学院生にメールを回し、今日の集まりを延期してもらった。とにかく今は無理せず眠ることだ。

疲れたら眠る!これが一番。さらに高熱が出れば、その後はすっきりする。いつものパターンだ。しかし、咳をし始めてからとても長いので肺炎やら何やらとやや心配でもあるが、まぁ、今は起き上がれないのだから仕方がない。眠ろう!ということにしてひたすらベッドの上で昏々と眠り続けることにした。

気がかりはいのちの環の表紙の絵の仕事だ。明日の午前中に入稿しなければならない。今は絶対に無理だ。考えまい。まずは身体を整えよう。熱も38度を過ぎた。辛いがしめしめである。これが過ぎればすっきりだ!年に一回あるかないかの自浄作用だ。だからむしろようやく来てくれたかという気持ちでもある。ほとんどが長期の休み中か、それに向かう時期にやって来る。よくできたものだ。

二日目の朝、目覚めても熱は思うほど下がっておらず、体調は変わらずだ。頭痛も酷いし、時折電気が走るようにピリッとくるから辛い。お昼までに絵を完成させねばならぬ!どうしても遅らせる訳にはいかないので、鞭打って表紙の仕事を片づけることにし、その後病院へ行こうと決めた。ふらふら、ぼ〜っとしながらも、なんとか数時間後に完成させ(ここはプロ根性だ)、データを無事に送信。その後病院へ向かう。

肺に影でもあるんじゃないかと若干心配したが、「全く心配ない、きれいな肺ですよ」と素敵な老眼鏡をかけた医師が宣う。そうか、この一ヶ月半以上の咳は何なんだ?まぁでもいいや、何でもないのだから。気にしないで次ぎへ行こう。よかった。よかった。

最後に医師がゆっくりと力のある信用できる声で言った。
「きっとよくなりますよ!」




2012年12月16日[日] 選挙日和



外に出るといいお天気だ。
これなら投票に行くのも気持ちがいいね。

投票所へ向かうのに歩いていると、
近所の公園の樹木が太陽に燦々と照らされていて、
葉がその光に透かされて黄色く輝いているのに気がついた。

この樹は、そうだ!春にいっぱいに白い花をつけたこぶしだ。
たっぷりとふくらんだ丸長四角の形をした葉っぱたちが
暖かそうな笑顔をぼくに向けている。

思わずカメラを向ける。

プリミティブな植物のおおらかな造形にしばし魅せられる。
こんな身近なところに素敵な素材が転がっている。







2012年12月14日[金] 高校で授業



研究室の3・4年生の出身校である女子校に「出前授業」に行く。
午前・午後と不自由な絵具で絵を描かせた。自分の担当は1年生だったが、受けがよかったかどうかはイマイチわからない。全員が受けてくれる必要もないし、受けることを期待もしていないが、もちろん用意した内容は悪くないということでやっているわけだから、ひとりでもいいから感じてくれる生徒がいたらうれしい。便利の裏側に潜む自由があるってこと、気づいて欲しい。
ここは、教員が熱くて素敵だ。うれしくなってしまうね。





2012年12月6日[木] 仕事



仕事とは、仕える事。何に仕えるのか?神にだ。神という言い方に抵抗があるのなら、生命システムを司る存在とでもいうのか…。そのシステムに自然に馴染むように振る舞うことができれば、何の軋轢も無くなり、幸福感に満たされることだろう。わざわざ苦渋を産み出しながら生きていく我々には、なかなかむずかしい行為ではあるのだが…。

この数年、この時期に納める仕事がある。仙台のさくら野百貨店の初売りのビジュアルだ。今日ようやく出来上がり納品した。ハピネスやらラックやら幸やら福やらといった吉祥のモチーフをこれでもかこれでもかとてんこ盛りにする。毎年、時間がかかって大変な仕事だけれど満足度はとても高い。終わるととっても幸せな気持ちになる。昨年の暮れからは、さらに東北へ向けて合掌するように祈りを込めてそれを形にするような感覚で制作をするようになった。

幸せを相手にする仕事はやりがいがある。こんな仕事をいただけてありがたいと感謝する。その気持ち忘れないように、ちょっと早いけど来年に向けて心に刻んでみる。二礼二拍手一礼。





2012年12月1日[土] 師走



あっという間に今年も過ぎ、
今日から12月。
いよいよあとひと月となりました。